「最適な場所」から撮影しよう

会場に行ってまずやるべきこと、それは場所取りです。これはコンサート撮影においてとっても重要なこと。なぜならば、演奏会が始まってからでは、場所の移動が殆んど出来ないからです。演奏の途中で「もうちょっといい位置にすれば良かった!」と思っても後の祭り。良い撮影を行うために様々なケースを想定して場所を選びましょう。

私たち撮影業者は主に以下のことに注意して場所を選びます。

人、楽器、譜面台の位置を考える

パート演奏撮影角度解説

ソロ演奏の撮影角度解説

譜面台等で演奏(手指の動き)が隠れないように。

例えば、複数の演奏者がいる場合、人と人が重なって隠れてしまうこともあります。もし、そのような位置から撮影をしてしまうと、隠れてしまった人は、撮影場所を変えない限り、映すことはできません。

また、弦楽器、管楽器などの演奏においては、演奏者の前にほぼ必ず「譜面台」があります。これにより、演奏中の手や指の動きが隠れてしまっては、せっかくの演奏風景が良く分からない映像になってしまいます。

これらのことを事前に想定して、場所を選ぶと良いでしょう。
具体的にはどういった場所が良いのでしょうか。

人、楽器が隠れないように、若干上から撮影するのがベスト

客席から撮影する場合、2Fのあるホールは、2Fから撮影するのが良いでしょう。これにより、人が重なってしまうことや譜面台で楽器が隠れてしまうことも少なくなります。

ただ、それでもやはり譜面台が邪魔になってしまうこともあります。
その場合は、斜めから撮るのが良い方法ですが、楽器数が多い場合は、全員が譜面台と重ならない位置はなかなかありません。

特定の人(家族・友人など)を中心に撮る場合は、事前にどのあたりの位置で演奏するのか聞いておき、その人と楽器が隠れない位置で撮影すると良いと思います。

ピアノの演奏は、鍵盤が見える若干後ろから

ピアノ撮影角度解説

ピアノは鍵盤が見える位置から

ピアノの演奏は、鍵盤が見える位置から撮影すると良いでしょう。
ピアノは真横から撮っては鍵盤が見えにくくなってしまいます。かといって後ろ過ぎては、今度は演奏者で鍵盤が隠れてしまいます。適度に斜めの位置で撮ると、手指の動きが見えるいい映像が撮れます。
顔が見える前から撮りたくなりますが、前からの映像は顔しか見れないので、何をしているか分からない映像になることが殆んどです。2カメ、3カメ以上のマルチアングルで撮影できる場合でないと、前からの撮影はあまりおススメできません。

人通りの殆んどない位置で

一旦演奏会が始まると、殆んど席を立つ人はいなくなりますが、それでも遅れて入ってくる人や、トイレなどで席を立つ人は必ずでてきます。人が通るたびに、カメラに映りこんでしまったり、もっと悪い場合、通れないので三脚をたたまないといけないといったことになってしまっては、せっかくの演奏をすべてしっかり撮ることはできません。

最初から最後まで、しっかりと撮影するためにも、人通りが殆んどない場所を選んだほうが良いでしょう。

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